11/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓20 「養生の術は、先(まず)わが身をそこなふ物を去(さる) べし。身をそこなふ物は、内慾と外邪となり。内慾とは飲食の慾、好色の慾、睡(ねむり)の慾、言語をほしゐままにするの慾と、喜(き)・怒(ど)・憂(ゆう)・思(し)・悲( […]
10/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓19 「園(その)に草木(くさき)をうへて愛する人は、朝夕(ちょうせき)心にかけて、水をそそぎ土をかひ、肥(こえ)をし、虫を去(さり)て、よく養(やしな)ひ、其(その)さかえを悦び、衰(おとろえ)へをうれふ。草木は至(いた)り […]
10/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓18 「萬(よろず) の事つとめてやまざれば、必(かならず)験(しるし)あり。たとへば、春たねをまきて夏よく養へば、必(かなら)ず、秋ありて、なりはひ多きが如し。もし養生の術をつとめまなんで、久しく行(おこな)はば、 […]
10/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓17 「美味をくひ過し、ほううんをのみ過し、色をこのみ、身を安逸にして、おこたり臥すことを好む。皆これ、わが身を愛し過す故に、かへつてわが身の害となる。また、無病の人、補薬を妄に多くのんで病となるも、身を愛し過すなり。子を愛し […]
09/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓16 「心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過(すご) すべからず。凡(およそ) 、わが身を愛し過すべからず。 意訳 ストレスを原因を冷静に探り、少なくする工夫をして軽減する努力が必要です。ストレス解消の一つに […]
08/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓15 「養生の術は先ず心気を養ふべし。心を和にし、気を平らかにし、いかりと慾とをおさへ、うれひ、思ひ、を少なくし、心をくるしめず、気をそこなはず。これ心気を養ふ要道なり。」 意訳 養生の基本は、ストレスを軽減し、人生を楽しむこ […]
07/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓14 「もし養ふことは少なく、そこなふ事多く、日々つもりて久しければ、元気へりて病生じ、死にいたる。この故に衆人は病多くして短命なり。かぎりある元気をもちて、かぎりなき慾をほしいままにするは、あやうし。」 意訳 悪い生活習慣が […]
06/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓13 「人、毎日昼夜の間、元気を養ふことと元気をそこなふ事との、二の多少をくらべ見るべし。衆人は一日の内、気を養ふことは常に少なく、気をそこなふことは常に多し。養生の道は元気を養ふことのみにて、元気をそこなふことなかるべし。」 […]
05/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓12 「久しく安坐し、身をうごかさざれば元気めぐらず食気とどこほりて病おこる。ことにふす事をこのみ、眠り多きをいむ。食後には必ず数百歩歩行して、気をめぐらし、食を消すべし。眠りふすべからず。」 意訳 長く同じ姿勢で、身体を動か […]
04/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓11 養生の術は、つとむべきことをよくつとめて、身をうごかし、気をめぐらすをよしとす。つとむべきことをつとめずして、臥す事をこのみ、身をやすめ、おこたりて動かさざるは、はなはだ養生に害あり。久しく安坐し、身をうごかさざれば、元 […]
03/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓10 ひとり家に居て、閑(しずか)に日を送り、古書をよみ、古人の詩歌を吟じ、香をたき、古法帖を玩び、山水をのぞみ、月花をめで、草木を愛し、四時の好景を玩び、酒を微酔にのみ、園菜を煮るも、皆これ心を楽ましめ、気を養ふ助なり。貧賎 […]
02/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓9 富貴にしても、この三の楽なければ、真の楽なし。故に富貴はこの三楽の内にあらず。もし心に善を楽まず、また養生の道をしらずして、身に病多く、そのはては短命なる人は、この三楽を得ず。人となりてこの三楽を得る計なくんばあるべから […]
02/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓8 およそ人の楽しむべきこと三あり。 一には身に道を行ひ、ひが事なくして善を楽しむにあり。二には身に病なくして、快く楽むにあり。三には命ながくして、久しくたのしむにあり。 意訳 人生には三つの楽しみがある。一つ目は人のために […]
01/08/2020 / 最終更新日時 : 07/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓7 これ畏るるは、慎しみにおもむく初なり。畏るれば、つつしみ生ず。畏れざれば、つつしみなし。 意訳 畏(おそ)れることは慎みである。畏れるところから慎みの心がうまれるのである。畏れないと慎みも生まれない。 通解 […]
01/08/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓6 その一字なんぞや。畏(おそるる)の字これなり。畏るるとは身を守る心法なり。事ごとに心を小にして気にまかせず、過なからん事を求め、つねに天道をおそれて、つつしみしたがひ、人慾を畏れてつつしみ忍ぶにあり。 意訳 それは「畏れ […]
31/07/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓5 身をたもち生を養ふに、一字の至れる要訣(ようけつ)あり。これを行へば生命を長くたもちて病なし。おやに孝あり、君に忠あり、家をたもち、身をたもつ、行なふとしてよろしからざる事なし。 意訳 からだを健康にするた […]
29/07/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓 4 身命と私慾との軽重をよくおもんぱかりて、日々に一日を慎しみ、私慾の危(あやうき)をおそるること、深き淵にのぞむが如く、薄き氷をふむが如くならば、命ながくして、ついに殃(わざわい)なかるべし。豈(あに)、楽ま […]
28/07/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓 3 人の身は父母を本とし、天地を初とす。天地父母のめぐみをうけて生れ、又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず。天地のみたまもの、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年を長くたもつべし。 意訳 […]
27/07/2020 / 最終更新日時 : 08/01/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓 2 「養生の術をまなんで、よくわが身をたもつべし。是人生第一の大事なり。人身は至りて貴とくおもくして、天下四海にもかへがたき物にあらずや。然るにこれを養なふ術をしらず、慾を恣にして、身を亡ぼし命をうしなふこと、愚なる至り也。 […]
26/07/2020 / 最終更新日時 : 01/03/2024 長生志多郎 養生訓 養生訓 1 「心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過すべからず。凡そわが身を愛し過すべからず」 身体は適当に鍛錬しなければなまる。心はできるだけ楽しく、くよくよせずにするがよい。 養生訓について 「養生訓」は、貝原益 […]