養生訓168(巻第三 飲食 上)

脾胃(ひい)のきらふ物は生(なま)しき物、こはき物、ねばる物、けがらはしく清(きょ)からざる物、くさき物、煮(に)ていまだ熟(じゅく)せざる物、煮過(にすご)してにえばなを失(うしな)へる物、煮て久しくなるもの、菓(このみ)のいまだ熟せざる物、ふるくして正味(しょうみ)を失なへる物、五味(ごみ)の偏(へん)なる物、あぶら多くして味(あじ)おもきもの、是皆、脾胃(ひい)のきらふ物也。是をくらへば脾胃(ひう)を損ず。食(くら)ふべからず。

意訳

胃腸が悪くなるものは、なるべく食べない方が良いでしょう。例えば、生もの、硬いもの、粘り気があるもの、不潔なもの、臭いもの、生煮え、煮すぎ、未熟な果実、脂肪が多いものなどがあります。

通解

脾胃が避けるべき食べ物は、生のもの、硬いもの、粘りがあるもの、消化しづらいもの、くさいもの、煮ていないままのもの、過煮して風味を失ったもの、長時間煮続けられたもの、未熟な菓子、古くて風味が損なわれたもの、五味のバランスが偏っているもの、脂肪が多くて味の濃いものです。これらはすべて、脾胃にとって避けるべき食べ物です。これらを摂ると脾胃に損害を与え、食べるべきではありません。

気づき

老後の食生活は、若い時の好みと変わると言いますが、自然に体が欲しているのかも知れませんね。

ちょっとだけ、為になりそうなブログは、こちらから