養生訓137(巻第三 飲食 上)
夜食する人は、暮(くれ)て後、早く食すべし。深更(しんかり)にいたりて食すべからず。酒食(しゅしょく)の気よくめぐり、消化して後ふすべし。
消化せざる内に早くふせば病となる。夜食せざる人も、晩食(ばんしょく)の後、早くふすべからず。早くふせば食気とゞこをり、病となる。凡(およそ)夜は身をうごかす時にあらず。飲食の養を用ひず、少(すこし)うゑ(え)ても害なし。もしやむ事を得ずして夜食すとも、早くして少(すくな)きに宜(よ)し。夜酒(よざけ)はのむべからず。若(もし)のむとも、早くして少(すこし)のむべし。
意訳
深夜の夜食は控えた方が良いでいょう。消化しないまま、眠ると体に悪いです。夜食をする場合でも、寝るまでに消化が出来るようなものが良いでしょう。夜酒は好ましくありません。
通解
夜食をする人は、夕ご飯は早めが良いでしょう。深夜に食しないほうが良いでしょう。消化しないうちに早めに寝れば、病の元になります。夜食をしない人も晩御飯は早めが良いです。
夜は身体が活発に動く時間ではないため、飲食を控え少量であっても問題ありません。もし夜遅く食事をする必要がある場合でも、できるだけ早めに摂るよう心掛けるべきです。夜遅く酒を飲むことは避けるべきであり、もし飲むとしても、早めに少量を摂るようにしましょう。
気づき
時々、夜、お腹が空いて眠れない時があります。そんなときは、お粥のレトルト食品を食べたりしています。中国に居た時は、缶詰のお粥を食べていました。八宝粥とか、書いてあったような気がします。とても、栄養価満点の粥でとても美味しかったです。でも、一番美味しい、お粥は梅干しが一個入った素朴な粥ですね。