養生訓217

蘿蔔(らふく)は野菜中(やさいちゅう)の上品(じょうひん)也。つねに食(くら)ふべし。葉(は)のこはきをさり、やはらかなる葉と根と、みそにて煮熟(にじゅく)して食(くら)ふ。脾(ひ)を補(おぎな)ひ痰(たん)を去り、気をめぐらす。大根の生(なまなま)しく辛(から)きを食すれば、気へる。然(しか)ども食滞(しょくとどこおり)ある時、少し食(しょく)して害なし。

意訳

大根は、いつ食べても良い野菜です。柔らかな葉と根とを味噌で良く煮て食べたら良いです。脾臓の働きを良くして痰をとります。

通解

大根は野菜の中でも上品なものです。常に食べることが良いです。葉は小さく切り、柔らかな葉と根をみそで煮熟して食べましょう。これによって脾臓を補い、痰を排出し、気の循環を良くします。ただし、大根は生で辛く食べると、気を減少させることがあります。しかし、食欲が低下しているときには少量摂取しても害はありません。

気づき

大根は、消化を助けると以前聞いたことがありますね。おでんの具にも欠かせませんよね。

「蘿蔔」: ダイコンの別名のこと。

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