養生訓186(巻第四 飲食下)

松蕈(まつたけ)、竹筍(たけのこ)、豆腐など味すぐれたる野菜は、只(ただ)一種(いっしゅ)煮(に)て食すべし。他物(たもの)と両種(りょうしゅ)合わせ煮(に)れば、味おとる。李笠翁(りりつおう)が閑情偶寄(かんじょうぐうき)にかくいへり。味あしければ腸胃(ちょうい)に相応(あいおう)せずして養とならず。

意訳

松茸や筍などの味の良い野菜は、他のものと一緒に煮らない方が良いでしょう。一緒に煮れば、味がおとることになる場合があります。中国の李笠翁が閑情偶寄(かんじょうぐうき)にも、自分に味が合わなければ、養分にならないと書いています。

通解

松茸や竹の子、豆腐など、味の良い野菜は、ただ一種類を煮て食べるべきです。他の食材と一緒に調理すると、味が失われてしまいます。李笠翁の『閑情偶寄』にもこのように記されています。良い味わいの食材であれば、その特性を最大限に活かし、腸胃に適した食事となるよう注意することが大切です。

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