養生訓222

薬を服す時、あまき物、油膩(あぶら)の物、獣肉(じゅにく)、諸菓(しょか)、もち餌(だんご)、生冷(せいれい)の物、一切(いっさい)気を塞(ふさ)ぐ物、食うべからず。服薬(ふくやく)の時、多食(たしょく)へば薬力(やくりき)とヾこほりて力なし。酒は只(ただ)一盞(いっさん)に止(とどま)るべし。補薬(ほやく)を服(ふく)する日、ことさら此の類(るい)いむべし。凡(およそ)薬を服する日は、淡(あわ)き物を食(しょ)して薬力(やくりき)をたすくすべし、味こき物を食して薬力を損(そん)ずべからず。

意訳

薬を飲む前後は、脂っこいものや果実、菓子などを多食しない方が良いでしょう。薬の効果が落ちる事があります。お酒も適量で済ませましょう。

通解

薬を服用する際には、甘いものや油っぽいもの、肉類、各種の菓子、もち餌、生冷たるもの、気を詰まらせるものを食べてはいけません。薬を服用する際、食事を過度にとると薬の効果が弱まり、無駄になることがあります。酒も一杯にとどめるべきです。補助的な薬を服用する日には、特にこれらの食品を避けるべきです。一般的に薬を服用する日には、あっさりとした食事を摂って薬の効力を最大限に活かし、濃い味の食事を摂ることで薬の効果を損ねないように注意すべきです。

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