養生訓197

天より、すぐに下(くだ)る雨水(うすい)は性(せい)よし、毒なし。器(うつわ)にうけて薬と茶を煎(せん)ずるによし。雪水(ゆきみず)は尤(もっとお)よし。屋漏(あまだり)の水、大毒(だいどく)あり。たまり水はのむべからず。たまり水の、地(ち)をもり来る水ものむべからず。井(い)のあたりに、汚濁(おだく)のたまり水あらしむべからず。地をもり通りて井(い)に入る甚(はなはだ)いむべし。湯は熱きをさまして、よき比の時のむはよし。半沸(はんわ)きの湯をのめば腹はる。

意訳

水は、信頼できるものを選びましょう。不純物を含むものは避けましょう。お湯は、十分に沸騰させたものを適温で飲みましょう。半お湯を飲むとお腹がはる場合があります。

通解天から降りてくる雨水は性質が良く、害がありません。この雨水を容器に受けて薬や茶を淹れることが適しています。雪解け水も特に良質です。屋根漏りの水は大変有害です。たまり水は飲むべきではありません。地面に溜まった水を飲むことも避けるべきです。井戸周辺で汚れた水がたまることも避けるべきです。井戸の水は地中を通り抜けて入ってくる水が良いものです。お湯は熱さを和らげて、適切な温度で飲むことが良いです。ほとんど沸騰したお湯を飲むと満腹感が生まれます。

気づき

やっぱり、飲料水は、安全なものを飲むのが一番いいみたいですね。

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