養生訓366(巻第七 用薬)
中夏の秤(はかり)も、日本の秤と同じ。薬を合(あわ)するには、かねて一服の分量(ぶんりょう)を定め、各品(かくほん)の分釐(ぶんり)をきはめ、釐等(りんだめ)を用(もち)ひてかけ合(あわ)すべし。薬により軽重(けいちょう)甚(はなはだ)かはれり、多少(たしょう)を以(もって)分量(ぶんりょう)を定めがたし。
養生訓(意訳)
薬を調合する秤は、細密な秤を使った方が良いでしょう。
通解
中夏の秤も日本の秤と同じように使用されます。薬を調合する場合、事前に一服の量を定め、各成分の分量を合わせ、釐等を使用して調節します。薬によって重さの差が大きくなることがあり、多少の調整が必要です。