養生訓255(巻第五 五官)

毎夜(まいや)ふさんとするとき、櫛(くし)にて髪をしきりにけづり、湯にて足を洗ふべし。是(これ)よく気をめぐらす。又、臥(ふす)にのぞんで、熱茶(あっちゃ)に塩を加ヘ、口をすすぐべし。口中(こうちゅう)を清くし、牙歯(がし)を堅 (かた)くす。下茶(しもちゃ)よし
入門に曰(いわく)、年四十以上は、事なき時は、つねに目をひしぎて宜(よろ)し。要事(ようじ)なくんば、開くべからず。

気づき

ここでは、髪の手入れや足の洗浄、口の清潔を保つことが重要であると述べています。

髪の手入れは、頭皮を刺激することによって血行を促進し、疲れを取る効果があるそうです。また、湯による足の洗浄は、足の疲れを取ると同時に、汚れや雑菌を洗い流し、口の清潔を保つことは、口臭の予防や歯周病の発生を防ぐためにも重要だそうです。

また、熱いお茶に塩を加えて口をすすぐことで、口中の細菌を除去することができます。この方法は、私も、行っています。