養生訓266(巻第五 五官)

目鼻口(めはなくち)は面上(めんじょう)の五竅(ごきょう)にて、気の出入(でい)りする所、気もれやすし。多くもらすべからず。尾閭(びりょ)は精気(せいき)の出(い)づる所なり。過(すぎ)て、もらすべからず。肛門は糞気(ふんき)の出(い)づる所、通利(つうり)ありて滑泄(こっせつ)をいむ。凡(およそ)此(この)七竅(しちしょう)皆とぢかためて、多(おお)く気をもらすべからず。只(ただ)耳は気の出入なし。然(しかれ)ども久(ひさ)しくきけば神をそこなふ。

気づき

この文は、人間の五官や生殖器、肛門が気やエネルギーの出入り口であることを説明されています。特に、目、鼻、口、尾閭(男性器)、肛門は、気やエネルギーが通りやすく、過剰な刺激や放出を避ける必要があると述べています。

また、耳についても、気の出入り口ではないものの、長時間音楽を聴いたり、騒音にさらされたりすることで、神経や聴力に悪影響を与える可能性があると指摘されています。

いずれにしても、過度な刺激や使い方は避けるべきと思いました。