養生訓124(巻第二総論下)

外境(がいきょう)いさぎよければ、中心も亦是にふれて清(きよ)くなる。外より内を養ふ理あり。故に、居室(きよしつ)は、常に塵埃(じんあい)をはらひ、前庭(ぜんてい)も家僕(かぼく)に命じて、日々いさぎよく掃(はき)はしむべし。みづからも時々几上(きじょう)の埃(ほこり)をはらひ、庭に下りて、箒(ほうき)をとりて塵(ちり)をはらふべし。心をきよくし身をうごかす、皆、養生の助(たすけ)なり。

意訳

心が乱れている時は、自分の部屋や身の回りを整理整頓し、きれいに掃除をしてみましょう。外より内を養うとの教えがあります。心が清くなり、身を動かすことで養生の助けになります。

通解

外部の環境を整えることで、内部の心もまた清らかになります。外側から内部を養う原理が存在します。そのため、自分の居る部屋は常に埃を払い、前庭も家の使用人に指示して、毎日きれいに掃除させるべきです。自分自身も時折机の上の埃を払ったり、庭に出て箒を使って埃を取り除くことで心を清らかにし、体を動かすことはすべて養生の手助けとなります。

気づき

以前に、机の上を何気なく掃除していたら気分が良くなり、そのまま部屋中を掃除して回ったことがありました。感覚的ですが、清々しい気持ちにもなりました。それからは。定期的に掃除をするように心掛けています。無理をしない程度なら、老後の副収入として、清掃のアルバイトも悪くないのかも知れませんね。

外境とは

外境(がいきょう)は、一般には環境や周囲の状況を指す言葉です。

環境や周囲の状況: 一般的に、ある物事や個体が存在する場所や、その周りの状態や背景を指すことがあります。例えば、組織が経済の変化に対応するためには、外部環境や市場の状況をよく理解する必要があります。

心の状態や環境との関係: 個人の感情や心の状態を表現する際にも、「外境」という言葉が使われることがあります。例えば、ストレスや緊張が外境から生じるものであると説明されることがあります。