養生訓147
外境(がいきょう)いさぎよければ、中心も亦是にふれて清(きよ)くなる。外より内を養ふ理あり。故に、居室(きよしつ)は、常に塵埃(じんあい)をはらひ、前庭(ぜんてい)も家僕(かぼく)に命じて、日々いさぎよく掃(はき)はしむべし。みづからも時々几上(きじょう)の埃(ほこり)をはらひ、庭に下りて、箒(ほうき)をとりて塵(ちり)をはらふべし。心をきよくし身をうごかす、皆、養生の助(たすけ)なり。
意訳
心が乱れている時は、自分の部屋や身の回りを整理整頓し、きれいに掃除をしてみましょう。外より内を養うとの教えがあります。心が清くなり、身を動かすことで養生の助けになります。
通解
外部の環境を整えることで、内部の心もまた清らかになります。外側から内部を養う原理が存在します。そのため、自分の居る部屋は常に埃を払い、前庭も家の使用人に指示して、毎日きれいに掃除させるべきです。自分自身も時折机の上の埃を払ったり、庭に出て箒を使って埃を取り除くことで心を清らかにし、体を動かすことはすべて養生の手助けとなります。
気づき
以前に、机の上を何気なく掃除していたら、気分が良くなり部屋中をそのまま部屋中を掃除して回った時がありました。感覚的ですが、清々しい気持ちになりました。それからは。定期的に掃除をするように心掛けています。無理をしない程度なら、老後の副収入として、清掃のアルバイトも悪くないのかも知れませんね。
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