養生訓123(巻第二総論下)

夜、書(しょ)をよみ、人とかたるに三更(さんこう)をかぎりとすべし。一夜(いちや)を五更(ごこう)にわかつに、三更は国俗(こくぞく)の時鼓(ときつつみ)の四半過(よつはんすぎ)、九(ここのつ)の間なるべし。深更(しんこう)までねぶらざれば、精神(せいしん)しづまらず。

意訳

夜、本を読んだり、家族や友人と語らいは、午前零時ぐらいまでにしましょう。深夜まで寝ないと神経が高ぶり、安眠出来ません。

通解

夜になると、本を読んだり他人と会話したりする場合、三更を過ぎないように心がけるべきです。一夜を五つの区切りに分けるとして、そのうちの三つ目が国による風習での時鼓の鳴る時間の半分を過ぎた頃、すなわち夜の9時前後には就寝すべきです。深夜まで寝ずにいると、精神が疲れてしまう可能性があります。

気づき

若い頃は、午前0時を過ぎても起きていましたが、最近は、自然に早寝になっています。お付き合いも少なくなり、年齢と周りの環境で、早寝、早起きになるのかも知れませんね。