養生訓145
養生の術、まづ心法(しんぽう)をよくつゝしみ守らざれば、行はれがたし。心を静(しずか)にしてさはがしからず、いかりをおさえ慾をすくなくして、つねに楽んでうれへず。是(これ) 養生の術にて、心を守る道なり。心法を守らざれば、養生の術行はれず。故に心を養ひ身を養ふの工夫二(くふうふたつ)なし、一術(いちじゅつ)なり。
意訳
養生の術の入門は、まず、心を落ち着けて、出来るだけ、怒りをおさえ、何事も後悔しないことを心得とすべきです。心と身は一体だからです。
通解
養生の方法を実践するためには、まず心のあり方を大切にし、心法をよく理解して守ることが重要です。心を静かに保ち、怒りを抑え、欲望を控えめにし、常に楽しむことなく喜びに囚われずに過ごすことが必要です。これが養生の方法であり、心を守る道です。心法を守らなければ、養生の方法がうまく実行されない可能性があります。したがって、心と身体を養うためには、これらの工夫が不可欠であり、ひとつの方法として考えられます。
気づき
怒りは、決して良いことはないように感じますね。強いて言えば、相手を諭したり、注意する場合にも、根底に相手に対する誠意が必要かなと思います。強く諭す事と怒りは別物のような気がしますね。少なくとも、自身にとって、怒りは得することは無いようです。
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