養生訓138
古人(こじん)は詠歌舞踏(えいかぶとう)して血脈(けつみゃく)を養ふ。詠歌(えいか)はうたふ也。舞踏(ぶとう)は手のまひ足のふむ也。
皆心を和らげ、身をうごかし、気をめぐらし、体をやしなふ。
養生の道なり。今導引(どういん)・按摩(あんま)して気をめぐらすがごとし。
意訳
昔の人は、和歌や舞踏でストレスを解消をしました。今は、歌や舞踏などでストレスを解消しましょう。これらは、心を和らげ、血の巡りを良くします。マッサージなどもいいでしょう。
通解
古代の人々は詠歌や舞踏を通じて血脈を養いました。詠歌とは歌うことです。舞踏は手足を動かすことです。これらを行うことで心を和らげ、身体を動かし、気を循環させ、体を健やかに保ちました。
これは養生の方法です。今では導引や按摩を行い、気を循環させることが同様の効果を持つと言えます。
気づき
昔から、歌を歌ったり、踊ったりしたのは、心と身体のために良かったのでしょう。現代では、カラオケやダンスなどもストレス解消と血行促進のために良いのかも知れませんね。
