養生訓108(巻第二総論下)

人の身は、気を以(もって)生(せい)の源(みなもと)、命の主(しゅ)とす。
故(ゆえに)養生をよくする人は、常に元気を惜(おし)みてへらさず。
静(せい)にしては元気をたもち、動(うご)ゐては元気をめぐらす。
たもつとめぐらすと、二(ふたつ)の者(もの)そなはらざれば、気を養ひがたし。
動静(どうせい)其時(そのとき)を失はず、是、気を養ふの道なり。

意訳

人の体は、身と心は一つです。ですから、身体を健全に保つには心の安定が必要です。心を元気に保つには、身体を適度の動かせることが大切です。身体を動かすことによって、ストレスも減ります。

通解

人の体は、生命の源である気によって存在しており、命の本質です。そのため、養生を大切にする人は、常に元気を大切にし、無駄には使わないように心がけます。静かな状態でも元気を保ち、動くことで元気を活かします。保つことと活かすこと、この二つが結びつかなければ、気を養うことが難しくなります。動きと静けさをうまく調和させて、その瞬間を逃さずに過ごすことが、気を養う道です。

気づき

ストレスにより気力が無くなれば身体も不調になることは、これまでの経験上、何となくわかります。そして、一日中、だらだらしていると何やら、やる気も乏しくなることもまた、事実です。

やはり、何事も、バランスが大切だということでしょうか。

 
 

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