2020年8月3日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓10 ひとり家に居て、閑(しずか)に日を送り、古書をよみ、古人の詩歌を吟じ、香をたき、古法帖を玩び、山水をのぞみ、月花をめで、草木を愛し、四時の好景を玩び、酒を微酔にのみ、園菜を煮るも、皆これ心を楽ましめ、気を養ふ助なり。貧賎 […]
2020年8月2日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓9 富貴にしても、この三の楽なければ、真の楽なし。故に富貴はこの三楽の内にあらず。もし心に善を楽まず、また養生の道をしらずして、身に病多く、そのはては短命なる人は、この三楽を得ず。人となりてこの三楽を得る計なくんばあるべから […]
2020年8月2日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓8 およそ人の楽しむべきこと三あり。 一には身に道を行ひ、ひが事なくして善を楽しむにあり。二には身に病なくして、快く楽むにあり。三には命ながくして、久しくたのしむにあり。 意訳 人生には三つの楽しみがある。一つ目は人のために […]
2020年8月1日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓7 これ畏るるは、慎しみにおもむく初なり。畏るれば、つつしみ生ず。畏れざれば、つつしみなし。 意訳 畏(おそ)れることは慎みである。畏れるところから慎みの心がうまれるのである。畏れないと慎みも生まれない。 通解 […]
2020年8月1日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓6 その一字なんぞや。畏(おそるる)の字これなり。畏るるとは身を守る心法なり。事ごとに心を小にして気にまかせず、過なからん事を求め、つねに天道をおそれて、つつしみしたがひ、人慾を畏れてつつしみ忍ぶにあり。 意訳 それは「畏れ […]
2020年7月31日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓5 身をたもち生を養ふに、一字の至れる要訣(ようけつ)あり。これを行へば生命を長くたもちて病なし。おやに孝あり、君に忠あり、家をたもち、身をたもつ、行なふとしてよろしからざる事なし。 意訳 からだを健康にするた […]
2020年7月29日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓 4 身命と私慾との軽重をよくおもんぱかりて、日々に一日を慎しみ、私慾の危(あやうき)をおそるること、深き淵にのぞむが如く、薄き氷をふむが如くならば、命ながくして、ついに殃(わざわい)なかるべし。豈(あに)、楽ま […]
2020年7月28日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓 3 人の身は父母を本とし、天地を初とす。天地父母のめぐみをうけて生れ、又養はれたるわが身なれば、わが私の物にあらず。天地のみたまもの、父母の残せる身なれば、つつしんでよく養ひて、そこなひやぶらず、天年を長くたもつべし。 意訳 […]
2020年7月27日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓 2 「養生の術をまなんで、よくわが身をたもつべし。是人生第一の大事なり。人身は至りて貴とくおもくして、天下四海にもかへがたき物にあらずや。然るにこれを養なふ術をしらず、慾を恣にして、身を亡ぼし命をうしなふこと、愚なる至り也。 […]
2020年7月26日 / 最終更新日時 : 2023年9月24日 長生志多郎 養生訓 養生訓 1 「心は楽しむべし、苦しむべからず。身は労すべし、やすめ過すべからず。凡そわが身を愛し過すべからず」 身体は適当に鍛錬しなければなまる。心はできるだけ楽しく、くよくよせずにするがよい。 養生訓について 「養生訓」は、貝原益 […]